省エネルギー効果と快適性について解説
HIGH AIRTIGHTNESS
快適でエネルギー効率の高い住まいづくりに欠かせない技術について詳しく紹介しております。高気密高断熱の住宅は、一年中安定した室温を保てます。
断熱材の種類や特性、家を密閉することの重要性、そしてこれらの技術がもたらす省エネルギー効果と快適性について分かりやすく解説いたします。
また、いかにして健康的な生活環境を支えているのかについても触れています。
高気密高断熱の家のメリット
省エネ
merit.01
冷暖房費の削減ができるので、
こだわった家づくりをしても月々の支払いが抑えられます。
快適性
merit.02
室内温度にムラが少なく、
家のどこにいても温かく涼しいためストレスなく暮らせます。
健康
merit.03
家と健康には深い関係があります。
高気密高断熱の家はヒートショックやカビ・ダニの繁殖を抑えます。
耐久性
merit.04
目に見えない壁内の結露を防ぎ、家の耐久性に関わる柱を守るので、
家が長持ちします。
スーパーウォールの家は、断熱材で包み込んだ魔法瓶のような空間
Point
気密・断熱性能を高めることで、温度差の少ない室内環境に
部屋間の温度差や上下の温度差が少ない、スーパーウォールの家の温熱環境は、建物全体を高性能断熱材で包み込んだ、気密性の高い、魔法瓶のような空間が生み出します。夏も冬も外気温に左右されにくい快適な室内環境を実現できる理由は、高い気密・断熱性にあるのです。
表面温度差
エアコンの設定温度は同じでも、建物や窓の断熱性が低い場合・高い場合を比較すると、室内の壁・床・窓の温度が異なり、人が感じる温度も違ってきます。
上下温度差
気密・断熱性にすぐれた家は、部屋の上下の温度差が少ないことも実証されています。暖房が効いている暖かいリビングなのに、なぜか足元が寒いといったことがなく、吹き抜けや高天井の空間においても、暖房効率を心配する必要がありません。
部屋間温度差
建物の断熱性能を高めると、家の中の部屋ごとの温度差が少なくなります。省エネルギー基準レベルの家とHEAT20 G2グレードの家を比較してみると、リビングとトイレの温度差が9℃に対し5℃と、なんと4℃も違いがあります。
外気温0℃ 暖房設定温度20℃
※掲載データは、実験施設にて測定した値であり、保証値ではありません。
住宅の仕様、生活スタイル、気象条件等により異なる場合があります。
家族や住まいの健康を害する、カビ・ダニの発生は空気のよどみも原因のひとつになると言われています。気密性を高め隙間を少なくすることで、外気とともに出入りするホコリや花粉などを大幅にカットすることができます。
スーパーウォール工法は、壁・床・天井が一体化した箱形を構成するモノコック構造。航空機や自動車ボディの技術から発達した構造で、大きな外力にも変形しにくい特徴を持ちます。住宅においては、地震や台風などの外力が接合部などに集中しにくく、建物全体に分散するため、ひずみやくるいに強さを発揮します。
先進の制震工法
ビルの制震に使われる粘弾性体入りの制震テープ
ビル用制震装置で使用されている粘弾性体を木造住宅で使えるようにテープ状に加工。
従来のダンパー式や、大掛りなフレームを使った住宅用制震装置が不要になるため、非常にコストパフォーマンスの高い工法といえます。
住まいの強度低下・劣化の主な原因は、壁体内結露
Point
住宅の壁の内部には断熱材が入っています。この断熱材のおかげで気密・断熱性が高まり、室内の快適性を保ちます。しかし、内部と外部の温度に差ができ、室内の湿気が壁を通過して断熱材の中で結露する場合があります。その結露を放置しておけば腐朽菌が発生し、接している柱や土台が腐食。家の耐久性や強度低下の原因となってしまいます。
実例1
20年前に建てられたSW住宅を解体して耐久性を実感
鉄道高架工事による立ち退きを余儀なくされたS様邸の建替えのために、20年以上前のSW住宅をはじめて解体しました。下地材をはがして現れたスーパーウォールパネルには、結露の跡やカビ、木材の腐りなども一切なく、きれいなままでした。気密性の高い構造のため、解体している間もホコリが少なく、解体を担当した業者も「本当に人が住んでたの?」とびっくりしていました。(担当ビルダー様談)
解体時に内装壁や下地材を剥がした状態。20年以上前に施工された断熱パネルは、きれいなままで大きな劣化は見られない。
湿気や水が侵入しがちな浴室まわり(写真左)や窓まわり(写真右)にもカビや朽腐がないことが確認できる。
実例2
築17年のSW住宅の建替えで検証できた確かな耐久性
17年前に建てたS様邸を市の区画整理事業により建替えすることになりました。自分の建てた家を解体したのははじめてですが、古い家を解体すると壁の中がカビだらけで腐っていることが多いのですが、S様のお宅は解体しても建てたときのまま残っていて感心しました。全然傷んでいないし、断熱性能データもそのままで、スーパーウォールはすごいなと改めて実感。30年近くSW住宅を建て続けてきて間違いはなかったと思いました。(担当ビルダー様談)
築17年の家を解体したとは思えない新築現場のような状態。
洗面窓下のOSBを剥がして断熱材を現した状態(正面の黄色い部分)。断熱材の大きな劣化は見られない。
湿気が溜まりがちな浴室天井裏もカビやシミなどのない、きれいな状態を維持している。
高断熱・省エネ・創エネを組み合わせて、エネルギー収支をゼロに。
Point
建物の高断熱仕様+機器の高効率化により使用エネルギーを削減し、さらに、太陽光発電などの創エネルギーを用いることで、エネルギー収支をゼロ以下にし、快適な暮らしを実現します。